![Suguru Kosaka シニアコンサルタント・小坂優。【専門分野】自動車、USDM要求開発、機能安全、MBDモデルベース開発|車両制御、機能安全ISO26262、USDMによる要求の定義と仕様化、MATLAB / SimulinkモデリングによるMBDモデルベース開発(オートモーティブ)](img/img_kosaka.jpg)
「すっきりとした開発現場から、自らが使いたくなる製品を送り出す。」これは、製品の利用者として私が期待する開発現場の姿です。
しかし実際は、様々な混乱の中で、なんとか力技でリリースしている現場も少なくないのではないでしょうか?
混乱を抑えてすっきり開発を行うためには、ちゃんと要件を捉えることと、開発プロセスを共有すること。これが重要だと考えます。
要件定義は利用者の「欲しい」を開発者の「やります」にすることです。そこを押さえることで、お客様が「欲しい」ものを開発者が「作り易い」製品の設計に取り組むことができます。
また、利用者の「欲しい」を「できました」までつなげるのが開発プロセスです。たくさんの文書と手順で開発者を縛る印象があるかもしれませんが、創造的な作業に注力できるよう、組織に秩序をもたらすのが開発プロセスの役割です。
最後に、分析・設計の成熟が合わさって利用者が「安心して使える」製品に仕上がります。分析・設計にはモデリングが活用できます。
みなさんの開発現場でも、それぞれの理想の姿があることでしょう。その実現に向けて、共に悩み・喜び、現場から支援させてください。