本トレーニングでは、自動車のクルーズコントロールシステムを題材に、システム要求の分析、論理アーキテクチャの構築、物理アーキテクチャの構築まで、演習を通じて段階的に学んでいきます。個別のソフトウェアだけでなく、ハードウェアも含めたシステムレベルでのアーキテクチャを構築する力を養います。システムに求められる要素を導出する手法を身につけることで、個別最適ではなく、全体最適の視点で開発を進められるようになります。
今後、ますます複雑化していくシステム開発において、永く活用していける内容になっています。
- システムに対する要求、および、それを実現する機能を導出できる
- 機能の導出からシステムアーキテクチャ構築まで、SysMLを使ったモデリングができる
対象者 | システム要求の導出からシステムアーキテクチャ構築までのモデリングを導入したいと思っている方 |
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受講前提 | ・ソフトウェア設計の経験がある ・UML,DFD,ER図のようなモデリングについての概要を把握している※ ※ソフトウェア要求分析フェーズ・ソフトウェア設計フェーズを範囲とする場合は、必須ではありません。 |
必要時間 | 2日間 |
- 理論はもちろんのこと、演習を中心に進めていくことで、システムアーキテクチャを構築する一連の工程を経験していただきます。
- 講師は現場で実践経験のあるコンサルタントが担当します。
要求の仕様化から物理アーキテクチャ構築まで、同じ題材を用います。題材はクルーズコントロールシステムを取り上げます。制御仕様を含む全ての仕様については、一般に入手可能な情報から弊社で独自に作成した架空の内容となっていますが、弊社のこれまでの支援経験を元に、十分現実的な仕様・内容となっています。
システムに求められる内容やその範囲、ステークホルダーの分析を行います。その分析結果から、機能要求・非機能要求を抽出し、仕様を記述します。
システムの境界を明確にし、機能要求を実現するために必要な機能の構成要素を階層的に分割しながら定義します。
階層的に定義した構成要素の中で役割や責務が共通のものを統合し、重複のない形で整理します。
定義した機能要素間の関係を定義します。
要素間の静的な関係に加え、動的な振る舞いを定義することで各要素がいつ、どのような働きをするかを明確にします。
機能要素を実現するにあたって存在する様々な制約を整理します。制約を満たすような物理構成案を複数検討します。構成案に対するトレードオフ分析を行い、最終的な物理アーキテクチャを決定します。