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「USDM」は主に自然言語を用いて「要求」と「仕様」を階層化して整理するのが特徴です。派生開発プロセスの「XDDP」でも変更要求仕様の記述方法として採用されています。
「要求」と「仕様」を対応付けることで、その「仕様」がどの「要求」を実現するためのものなのか、全ての「要求」がヌケモレなく「仕様」まで具現化されているかを確認することができます。
「要求開発」は開発工程の最上流にあるため、「要求開発」の段階で混在したヌケモレや矛盾は、後の工程にそのまま引き継がれてしまいます。しかし、多くの開発現場では、「要求開発」よりも実際にものを動かすことに注力しているのが現状です。その結果、「要求開発」で混入した問題は、テスト工程で不具合として発見され、多くの手戻りを引き起こします。そして、問題に対する場当たり的な対応は品質の低下を招き、最終的に生産性の低下へと連鎖してしまうのです。
たとえ最新の開発技術を使ったアーキテクチャを導入したとしても、「要求開発」の不備が引き起こす問題を解決することはできないでしょう。
「要求開発」は下図のような流れで実施します。「要求仕様化」で作られる「USDM」には「要求獲得」「要求分析」において関係者と合意した「要求」と、その要求を満たす「仕様」を、階層化し、表形式で記述します。 階層化することで、それぞれの階層毎にチェックすることが可能となり、ヌケモレの発見につながります。また「仕様」を具体的に記述することで、矛盾などの問題発見につなげることができます。
- 「要求開発」の全体像について理解することができます。
- 「要求分析」の結果から、「USDM」にどう落としていくかを理解することができます。
- 良い「USDM」を書くためのポイントを実践を通して理解することができます。
対象者 | ・「USDM」を使った要求定義書の作成をご検討の方 ・良い「USDM」を作れなくて悩んでいる方 |
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受講前提 | Excelが使える |
必要時間 | 入門コース:1日間 実践コース:2日間 |
形式 | グループディスカッションにより課題に取り組みます |
- 「USDM」実践トレーニングでは、実際に「USDM」を作る"経験"を積むことを重視し、演習を使った"実践"に重きを置いています。
- 1日コースでは、効率よく理論と実践を学習します。実践での演習問題は、ご要望により選択が可能です。
- 2日コースでは、3種類全ての演習をじっくり時間を使って実践することができます。
【XDDPスタートアップキット】
『XDDPスタートアップキット』とは、「XDDP」を導入する際に必要になるテンプレートのセットです。
以下のものが含まれます。
1.『「USDM」テンプレート』+『「トレーサビリティマトリクス(TM)」テンプレート』(Excel)
・テンプレートを埋めるだけで「USDM」形式の要求仕様書が作成できます。
・トレーサビリティマトリクス(TM)の列に、ソフトウェア構造、機能、ファイルを定義するテンプレートが用意されていますので、これを埋めることで影響範囲のモレを早期に発見できるようになります。
2.変更設計書(C言語用、モデルベース用)テンプレート(Word)
・テンプレートを埋めるだけで、短期間で変更設計書が作成できます。
・モデルベース専用テンプレートを使えば、UMLモデルの変更設計書も簡単に作成できます。
3.「USDM」を使った見積もりテンプレート(Excel)
・「USDM」の変更要求に対して、仕様の数、ソースコードの変更量、工数を対応付けて管理できます。
・「調整」列をあらかじめテンプレートで用意しているため、見積もりの見直しが容易に行えます。