共通化されたルールがほとんど存在せず、混沌とした無秩序状態です。
設計内容もほとんど可視化されておらず、担当者まかせとなっています。それゆえ、仕事量が増えても開発者を容易に追加することができず、多忙さが増していくばかりです。
多忙ゆえに、混沌から脱却するための検討にも時間が割けず、さらに多忙さを増すという悪循環が起きています。開発者は、その多忙さと、複雑度を増すソフトウェアを前に、モティベーションが萎えていくのを日々感じながら、納期に追われて開発を続けている状態です。
- ソースコードは、玉石混淆(こんこう)。
というか、ほとんどは「石」?「でもちゃんと動いているし。」 - 「#ifdef 人の名前」というソースコードがある。「誰が追加したかわかって超便利だよね。」
- 長い間コメントアウトされているコード片があるが、削除して良いのかどうかわからない。
- ウソのコメント、マジックナンバー、コードにインデントなし、は割とフツー。
- すごいマクロを作ることは尊敬 に値する。「複雑なマクロすごいよね、読めないけど。」
- 変数名が暗号に近い。が、それが何であるか理解できる自分ってスゴイと思う。
- ドラえもんの「どこでもドア」のようなgoto文が結構あってかなり便利だが、最近はドアが多すぎて迷子になる。
- main() の1000行越え!というか、「関数?なにそれ?」
- 依存関係は全文検索すれば分かるので問題ないけど、grepがないと生きていけない。でもGoogleデスクトップは知らない。
- デバッガを使ったことない。というか、「printfじゃだめなの?」
- ルール無用の、全員「俺流」。 「神」と崇められるマスターがいるときもあるよ。
- 構成管理はされていないか、まだ始めたばかり。
たまにWindowsの「ごみ箱」から削除したファイルを探すよ。 - ドキュメントはほぼ無いか、あっても情報がウソ。「ソースが仕様です」という台詞をよく聞く。
- 「あのモジュールは、○○さんに聞いて!」はフツー。
- 経験則ですべて成り立っている。「博士」と呼ばれる人がいる。
- レビューが全くなされていない(他人の芝生には足を踏み入れないし、
自分の芝生にも足を踏み入れさせない)。 - でも、人のソースは俺流で直す
(自分に必要な芝生には足を踏み入れる) - バージョン管理と不具合管理が連携されておらず,
不具合をいつ直したのか分からない。
- できる人は、「叩かれる」どころか「とことん働かされる」。
- 今までの改善活動はいつも途中で挫折しており、「改善」と名のつく活動には懐疑的。
- 座右の銘は「一子相伝」と「立ってるものは親でも使え。」
- 他の人の担当部分が気に入らないと、ルール無視で勝手に書き換える人がいるが、その人は実力があるので何も言えない。
- コンパイラや外部のものを信用していない。
- オープンソースがなぜ成り立っているかが理解できない。
- 外に行かない。「忙しくて、そんなヒマないよね~。」
- ハードの完成が遅れて,ソフトの完成が遅れていることがウヤムヤになることを祈っている。
- レビューでは余計なことは喋らないで済ます。
このような混沌とした無秩序状態から次のフェーズ「改善」とのギャップを乗り越えるために、
エクスモーションのトータルコンサルティングでは、下流工程の秩序化で着実に品質を高めます。