「要求」を抽出したり「要求」から「仕様」を導出したりしても、それらを適切にまとめることができなければ、開発に有効な成果物にはなりません。
適切に「要求」と「仕様」をまとめ上げる方法のひとつに『USDM』という方法があります。『USDM』は主に自然言語を用いて「要求」と「仕様」を階層化して整理するのが特徴です。派生開発プロセスの『XDDP』でも変更要求仕様の記述方法として採用されています。
「要求」と「仕様」を対応付けることで、その「仕様」がどの「要求」を実現するためのものなのか、全ての「要求」がヌケモレなく「仕様」まで具現化されているかを確認することができます。
また、『USDM』では機能仕様や制御仕様では扱わない保守性などの品質要求も記述することができるため、開発者への「設計方法に関する作業指示」も要求仕様書に含めることができます。
