MATLAB/Simulink モデルの保守性を低下させる一因として、「要求」が暗黙知であることがあげられます。
この状況で開発されたモデルには「仕様」のみが書かれており、機能要求や品質要求、設計制約などが十分に反映されていません。
これを解決するためには、既存の「制御仕様」を「目的」「要求」「仕様(手段)」に分けて段階的に詳細化しながら形式化することが有効です。詳細は、「要求の定義と仕様化」をご覧ください。このようにして作られた「ヌケモレのない要求と仕様」からは、動作検証のためのテストシナリオを作ります。こうすることで、ISO26262で重視される要求と実装のトレーサビリティも満たすことが出来ます。
